FXをしているとよく聞くFOMCについて解説します。
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FOMC(連邦公開市場委員会)
FOMC(連邦公開市場委員会)とは、Federal Open Market Committeeの略でアメリカの金融政策の最高意思決定機関です。アメリカの中央銀行制度の連邦準備制度(FRS)の構成機関の一つです。
FOMCのメンバーは12人(現在は10人)
連邦準備制度理事会(FRB)の理事全員とニューヨーク連銀総裁、およびニューヨーク以外の地区連銀総裁4人の計12人で構成されます。
現在FRBのメンバーは2つ空席があり5人なので10人で話し合っています。利上げへの姿勢でタカ派、ハト派と言われています。ざっくりいうと利上げしたいのがタカ派でしないのがハト派の認識で使われています。
現時点のメンバー
- ジャネット・イエレン【議長】
- スタンレー・フィッシャー
- ラエル・ブレイナード
- ダニエル・タルーロ
- ジェローム・パウエル
- ダドリー・ニューヨーク連銀総裁【副議長】
- エバンス・シカゴ連銀総裁
- ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
- カプラン・ダラス連銀総裁
- カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
FOMCがあるというと金融政策を決定する会合の事を指します。基本的には約6週間ごとに年8回開催されます。
フェデラル・ファンドレート(FFレート)
金融政策の中でもフェデラル・ファンドレート(FFレート)の変更はいろいろな方面に影響を与えるのでトレーダーもとても注目しています。
ドット・チャート(Dot Chart)
フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の水準をそれぞれ点(ドット)で散布図化したもの。FOMCのメンバーが予想するレートになっています。ドットチャートは毎年3、6、9、12月のFOMC会合後に米連邦準備制度理事会(FRB)が公表しています。
FRBは「ドット・チャート」について、政策を対外的に伝える主要な方法ではないとしていてドット・チャートの信頼性には疑問もあります。
FOMC議事録(議事要旨)
FOMC終了から3週間後に公表されるのがFOMC議事録です。この議事録は要旨のため全ての発言が確認できる訳ではありませんが、話し合われた内容や議決に反対の委員などが記されていて今後の金融政策の方向性を読む手掛かりになります。
ベージュブック(地区連銀経済報告)
別名「地区連銀経済報告」とも言われアメリカの12地区の経済報告書のことです。FOMCの2週間前の水曜日に公表されます。FOMCにおいて討議の資料になり金融政策を決定するうえで1つの判断材料となります。なぜベージュブックと言われるかというと報告書がベージュ色だからです。